劇団



私たちは、創立者である吉沢京夫の一字をとって、劇団 京(きょう) としました。
京という語は、水からできています。水と人が集まるところが、京(都 ・みやこ) です。
中心です。
私たちは、水のようにさわやかに、力強く、人々の中に立ちたいと思います。
又、1兆の1万倍が京(けい)といいます。
私たちは、京(けい)のように広々と、大きく立ちたいと思います。


1988年に、前身である吉沢 演劇塾から劇団として創立しました。
以来、東京の下北沢に拠点をおき、活動しています。

スタニスラーフスキー・システムを基本理念とし、創造的な演劇芸術を目指しています。

私たちが目指していること

20世紀は、猛烈な勢いで、『心の生活』を実生活から遠ざけてしまいました。
心のことなど考えていたら競争から落ちこぼれてしまう。
結果をすぐに求める文化がこれに拍車を掛けます。
日本を覆い尽くしているこの文化は、スピードと消費を軸にして、いかに目新しく変化させるしかないのです。
スピードを挑まれた受け手は、簡単に手に入るものだけを求めます。
演劇も例外ではありません。
その結果、刹那的快楽の満足感で満腹にはなるが、心は枯渇し、満たされないままです。

劇場が生み出す、ゆったりとした時間は、観客を日常から隔離します。
登場人物たちの真の精神生活に触れたとき、観客たちの潜在意識は動き出し、日常で死んでしまった素直な心が覚醒する。
真の創造だけがもたらす強いエネルギーの放射との出会いは、大きな生きる喜びを生み出します。
私達は日本に、スピードと消費の文化と正反対の文化を創りあげること、真の演劇芸術を通して『心の生活』を取り戻すことを提案します。

私達は25年間、吉沢演劇塾、劇団 京 として、
『生きる喜びのエネルギーの放射が起こる演劇』の実現を目指して、俳優教育を中心に公演活動をしてきました。
実現には、作家、演出家、俳優、この創造に携わる全ての人の絶えることのない創造への
情熱、真摯さ、高度な技術の習得は欠かせないものです。
しかしスピードと消費が生み出した現実が、創造者を、観客をも汚染して実現を阻みます。
この状況を変えるには、じっくり腰を据えた芸術家の育成と、
作品を一回限りの使い捨てにせず、誕生から数年をかけて育てることの二つが必要不可欠ではないでしょうか。
特に作品の成長に欠かせない月日を観客も積極的に見守り、成長の喜びを共の体験することが大事だと考えます。
じっくりと年月をかけ熟成した時、この世界を求める観客の放つエネルギーが交じり合い、
初めて本物の生きる喜びを生み出すと私達は確信します。
それはオペラや交響楽と同じ世界だと思うのです。

私達は、21世紀が人々に生きる喜びのエネルギーが溢れる時代になることを心から願っています。
この考えに賛同する多くの人々と共に活動することで、20世紀文明の効率主義、利益第一主義で
生み出された心の弊害を取り除き、演劇を通じて『心の生活』の復活と成長をもたらしたいと思います。

私達は、この運動にふさわしい法人として特定非営利活動法人を選び、設立しました。

特定非営利活動法人 劇団 京
(2003/5)

劇団 略歴

1976年 渋谷区桜ヶ丘に吉沢演劇塾開設。
1977年 正式に吉沢演劇塾発足。
1978年 稽古場 兼 ホールを下北沢に移転。
1982年 研究生教育システムを2年制にする。
1988年 劇団 京を創設。それに伴い、吉沢演劇塾は劇団 京 付属俳優養成所・吉沢塾となる。
1998年 ロシア・ウラジオストクで開催されたビエンナーレに参加。ロシア功労芸術家 L.アニシモフ氏と出会う。
1999年 創立者である吉沢 京夫が他界。
2000年 吉沢の遺志を継ぎ八木 昭子が代表となる。
2003年 “演劇における創造活動を通じて社会に広く貢献していく”をモットーに、特定非営利活動法人 劇団 京となる。



特定非営利活動法人 劇団 京
 〒155-0031 東京都世田谷区北沢3-30-3 ハイツ三301
TEL&FAX / 03-5453-4945
(10:00〜17:00 / 月〜土)
E-MAIL / gekidan_kyo1988@hotmail.com